ダーマペンの施術後にはダウンタイムがあります。針で皮膚に穴を開けるため、保湿剤や日焼け止めなどのスキンケアはどのようにしたら良いのか、と疑問に思う方も少なくありません。
ダウンタイム中に間違ったスキンケアをしてしまうと、お肌のトラブルにつながる可能性もあります。
今回は、ダーマペンの施術後はどのようなスキンケアをしたら良いのかについてご紹介します。ダウンタイムの長さや症状についても解説します。
ダーマペンとは

ダーマペンとは、髪の毛よりも細い極細針を使用して、肌の表面に小さな穴を開けることで、肌の治癒力によってコラーゲンやエラスチンを増生させたり、ターンオーバーを早めたりする治療です。
先端についている16本の針が、1秒間に1920個の小さな穴を肌に開けていくことで、以下のような肌悩みを改善する効果が期待できます。
特に、治療が難しいとされていたクレーター状のニキビ跡の治療としても有名です。
ダーマペン後のダウンタイムの症状

ダーマペンは、ダウンタイム中に以下の症状が現れることがあります。
順に解説していきます。
赤み、熱感
ダーマペンの施術後に、一番起こりやすい症状が赤みや熱感です。
ダーマペンの治療は肌に針を刺す治療になるため、肌が一時的に炎症を起こします。
ダメージを回復させるために、血管が拡張し、血液が集中します。
その結果、赤みや熱感の症状が現れます。
出血、内出血
顔には多くの毛細血管があり、もともと出血が起こりやすい場所です。
直接針で刺すため、少量の出血が起こり、毛細血管が破れると内出血が起こります。
出血は一時的なもので、すぐに止まります。
内出血も1週間程度でおさまるため、心配しすぎずに過ごしましょう。
腫れ、浮腫み

ダーマペンの針が肌の深いところに刺さると、ダメージが大きくなります。
ダメージを修復する過程で、血流が増えると同時に水分を含んだ体液も増えるので、浮腫や腫れといった症状が現れます。
赤みや熱感と同じく、施術後2、3日をピークに引いていきます。
皮向け
皮膚が再生する過程で、皮向けが起こります。
皮向けは、内部の老廃物を外に出し、皮膚が再生している証拠です。
施術後から3、4日続き、特に口周りに出やすいようです。
無理に剥がしたり、刺激を与えずに過ごし、よく保湿しましょう。
ダーマペン後のアフターケア〜肌回復を加速するスキンケア方法〜

ダーマペン施術後は12時間はスキンケアをすることは禁止です。
顔に空いた穴は12時間ほど開いた状態であり、余計な成分や雑菌が入りやすくなっているので、炎症や感染症のトラブルに繋がる恐れがあるためです。
その後のアフターケアとして、肌回復を加速するスキンケア方法があるので下記で紹介します。
- 鎮静成分の入ったマスクパックをする
- こまめに保湿をする
- 低刺激のスキンケア用品を使う
- 洗顔を使用するときは泡立てる
鎮静成分の入ったマスクパックを使用する

クリニックで販売されているマスクパックには、美容成分だけでなく、施術後の炎症を鎮静化する成分も含まれています。
ダーマペン施術後は、12時間化粧水が使えませんが、マスクパックであれば施術後すぐに使用可能です。
こまめに保湿をする
ダメージを負った肌は、こまめな保湿でしっかり守ることが重要です。
クリニックで処方される保湿剤や、アルコールや着色料が入っていない商品を選んで保湿しましょう。
低刺激のスキンケア用品を使う
施術後のお肌は通常よりデリケートな状態になっているため、アルコールが入った化粧水を使用すると、肌に刺激を与えてしまう可能性があります。アルコールの入っていないものを選ぶようにしましょう。
洗顔の際には敏感肌用の洗顔フォームを使用したり、メイクの際はミネラルコスメを使用するのもおすすめです。
メイクは翌日から可能となっているクリニックが多いですが、メイク用品には多くの雑菌が付着している場合があるので、清潔なものを使いましょう。
洗顔を使用するときは泡立てる

ダーマペン後の肌は刺激に弱い状態のため、ゴシゴシ洗うと肌への刺激になる恐れがあります。そのため、洗顔料をよく泡立てて優しく洗顔するようにしましょう。
ネットで泡立てる際には、掌を逆さまにしても落ちないほどの濃密な泡を作り、肌に触れないように泡で包み込むように洗顔をするのがコツです。
タオルで拭く際は、顔に押し当てるようにましょう。
ダーマペン後にワセリンでスキンケアしてもいいの?
施術当日に使用できるワセリンは、クリニックで処方されたもののみです。
翌日以降は、市販のワセリンを塗ることも可能です。
ワセリンを使用する際は、純度の高いものを選ぶようにした方が良いですが、ニキビ肌など肌の状態によっては毛穴詰まりの原因になることがあります。詳しくはカウンセリング時に確認するようにしてください。
ダーマペン後のビタミンC配合のスキンケアは効果ある?

ダーマペン治療後にビタミンCが含まれたスキンケア用品を使うと過度な刺激となり、肌に熱感やひりひり感を増強させ、赤みを助長しやすくなります。
肌の状態が落ち着くまでは、刺激の少なく保湿効果の高いスキンケア製品を使用するようにしましょう。
他には、ピーリング剤やアルコール、レチノール配合のもの、ニキビ治療薬などはトラブルの原因となる可能性があるため、施術後3日は使用しないようにしましょう。
ダーマペンのダウンタイム中に避けるべき行動とは?

- 刺激の強いスキンケアの使用を避ける
- サウナは控える
- 日焼けに気を付ける
- アルコール摂取は控える
- 人と会う予定を入れない
ダーマペンの施術を受けた後は、上記の内容に注意する必要があります。肌はダメージを負った状態になるので、乾燥し、刺激に弱くなっているためです。
そのため、低刺激のスキンケアを使用し、保湿を心がけ、刺激を与えないようにしましょう。
日焼け止めをきちんと塗り、帽子や日傘、大きめのサングラスなどを使って物理的に紫外線を防ぐことも大切です。
体温を上げないようにする対策として、運動や入浴やサウナも控えましょう。
体温が上がると、赤みや腫れが悪化することがあるからです。
ダーマペン後の飲酒は禁止ではないですが、血行が良くなることでかゆみや赤みが悪化することもあるため、控えめにしておきましょう。
ダーマペン施術後の赤みや腫れはすぐにおさまることが多いですが、出ている場合は、見られて困る人とは会わないようにスケジュールを組むことをおすすめします。
ダーマペンと組み合わせると効果的な他の治療法

ダーマペンは、針を肌の深部まで到達させる治療のため、美容成分が肌内部に届きやすい状態になっています。そのため、ダーマペンの施術とともに美容成分を塗布する、組み合わせる治療が行われているクリニックが多いです。
また、幹細胞点滴と組み合わせて行うのも良いです。下記で詳しく述べていきます。
オプション薬剤を組み合わせる
ダーマペンと組み合わせると効果的な他の治療法として、オプション薬剤を使用するという方法があります。
オプション薬剤には、下記のようなものがあります。それぞれの効能も合わせて説明していきます。
- アムニオジェニックス
- ヴェルヴェットスキン
- アンチオキシダントカクテル
- エクソソーム
アムニオジェニックス
ヒトの羊膜という胎盤由来のコラーゲン性の膜から作られている製剤です。
毛穴、ニキビ、ニキビ跡、小ジワなど悩みを改善し肌再生を促し美肌へと導きます。
ヴェルヴェットスキン

ダーマペンとヴェルヴェットスキンを組み合わせて施術を行うと、美肌有効成分が中まで浸透し、相乗効果が生まれます。
そして、ダーマペン単体よりもさらに効率的にお肌のハリ・弾力アップ・肌質改善などの美肌効果を得ることができます。
肌質改善(ハリ・ツヤ)、毛穴の開き・黒ずみ、小ジワ・たるみ、肝斑を含むシミ・くすみ・色素沈着、ニキビ跡・妊娠線を改善します。
アンチオキシダントカクテル
アンチオキシダントカクテルは、抗酸化作用、ニキビ対策、紫外線などによる光老化(日焼けなど)の修復、美白の効果を発揮するダーマペン施術専用の美容液です。
紫外線によるダメージ対策や、ニキビ対策にもアプローチします。
エクソソーム
ダーマペン施術と組み合わせてエクソソームをお肌に浸透させることによって、ニキビ跡やクレーターといったダメージにもアプローチでき、キメの整った健やかな美肌が実現します。
ダーマペン4で肌に開けた小さな穴を通じて、肌の真皮まで薬液を浸透させることで、体内の再生プロセスを調整する強力な効果をもたらします。特に肌を新しく生まれ変わらせたり、活性化させたり、強化・修復作用をもたらすことで、肌にハリが出ます。また、毛穴の開き・シワ・赤ら顔・傷跡改善などが期待できます。
幹細胞点滴と組み合わせて行うのが話題

幹細胞点滴とダーマペンを組み合わせて行う施術は最新の治療として話題です。
幹細胞点滴は、老化などで弱り、衰えてしまった肌細胞を再活性化させる特徴があります。
また、使用することで自己修復力を高めることができるため、本来備わっていた正常なハリやコシに近づけようと働きかける特徴もあります。
幹細胞点滴の効果として、下記のようなものがあげられます。
- しわやたるみの改善
- クマの改善
- 美白効果
- 肌質の改善
- しみやくすみの改善
- 肌のハリ感アップ
ダーマペンと幹細胞点滴を組み合わせることによって、どちらの効果も同時に実感することができます。
また、肌の内側と外側の両方からケアするため、効率よくキレイな肌へと導いてくれます。
ダーマペンの施術を行いながら、幹細胞点滴という肌細胞を活性化させる効果的な成分を使用することで肌に透明感やハリツヤをもたらします。
また、同時施術だとニキビ肌の悩みを改善しながらアンチエイジング効果にも期待ができます。
幹細胞点滴とダーマペンの同時施術は、肌本来が持つ自然治癒力を向上させながらダメージを受けた幹細胞の修復を行うため効率的に肌を活性化できるのでどんな方にもおすすめの施術です。
まとめ
ダーマペンの施術を受けた後のダウンタイムは、目的によって期間が異なります。
1週間でおさまることが多いですが、スキンケアの仕方に気を付けることでダウンタイム症状が早めにおさまることもあります。
逆に、スキンケアを怠ると症状の悪化につながる場合もありますので、鎮静成分の入ったパックを使用する、こまめに保湿を行う、低刺激の化粧品を使う、肌を擦らないというスキンケア方法をぜひ実践して、ダーマペンの効果を底上げし、美肌を手に入れましょう。